尾てい骨のサイトです




何だかお尻の真ん中の骨が痛い気が・・・

尾てい骨(尾骨)の痛みの原因や症状をはじめ、
骨折の対処や治療法、妊娠中や産後の痛みなど詳しく解説!

痛みは早めにおさえたいものですから、
できる限りのことをしていきましょう。



尾てい骨(尾骨)とは?

ヒトは進化を繰り返す中で、失われていった体の機能が100個以上あると言われています。
尾てい骨とは、その失われた機能の一つであり、
尾骨(びこつ)とも仙骨(せんこつ)とも呼ばれる痕跡器官です。

ちなみにその他の痕跡器官(退化器官)として、
「虫垂」「瞬膜(結膜半月ひだ)」「横口蓋ひだ」「大きな耳」「副乳」「立毛筋」などが挙げられます。


⇒尾てい骨(尾骨)とは?

痛みの原因

◆尾てい骨打撲
「スケートやスキーでしりもちを何度もついた」
「階段を落ちた」
こういったことでお尻を強打したり、繰り返して尾てい骨部分を打撲すると、
尾てい骨はあっけなく曲がってしまいます。そして痛みが出るようになるのです。
この状態を「尾てい骨打撲」と言います。

尾てい骨打撲では、押すなどすると痛みが出ます。
怖いのは尾てい骨打撲の後遺症です。
打撲で尾てい骨が歪み、肛門を圧迫して便秘を発症してしまいます。
また、打撲の際に仙骨まで歪みが出ると肩こりや腰痛まで出てしまうことになります。

◆尾てい骨痛(尾骨痛)
中高年の女性に多く見られる症状です。
イスに座る、歩いている時、排便時に尾てい骨の辺りに焼けるような痛みが出ます。
(尾骨痛はよく痔の痛みと間違われます。)

・原因
分娩、腫瘍

打った覚えもないのに尾てい骨に痛みが出た場合には、
痔もさることながら腫瘍などの重篤な病気の疑いもありますから、
病院できちんと検査を受けるようにしてくださいね。

◆尾骨神経痛
腰下肢神経痛の一種だと言われています。
痛みが出るのは会陰部・お尻・足・腰など。
症状が良性であれば神経ブロックという治療を行います。

リウマチやガンの疑いもありますので、しっかりと検査を行いましょう。

痛みは体からの異常のサインです。
見過ごすことのないように、検査は怠らないようにしましょう。


⇒痛みの原因

ひび、骨折の症状

【尾てい骨を骨折した場合】

・排尿できないくらいの痛み
・うつ伏せになると激痛が出る
・歩行時、座っている時には痛みは出ない

尾てい骨の「ひび」も「骨折」も特に治療法はありません。
病院で処方された痛み止めの塗り薬を塗布して、安静を保つことしかないようです。

痛みは尾てい骨のひびや骨折の度合いにもよると思いますが、すぐには引いてくれません。

尾てい骨に痛みが出ている時には仰向けで眠ることもできませんから、
不眠など違った意味合いでもストレスが溜まってしまう症状です。

痛みが落ち着いて医師の許可が出たら、
整体やカイロプラクティックなどで全身のバランスを整える治療を併用するといいかもしれません。

尾てい骨のひびや骨折は、数年経っても痛みが残るケースが少なくないようなので注意が必要です。


⇒ひび、骨折の症状

打撲・強打しやすい

尾てい骨は脊柱の後端、つまりお尻の中央あたりに位置していますので、
しりもちをつくなどすると一番ダメージを受けやすい部分です。

「スノーボードをしていて尾てい骨を打撲した」
「階段を踏みはずして尾骨を強打した」

よくあることなんですが、打撲にはおさまらず骨折や脱臼にまで及んだり、
尾骨の上の仙骨にまで何らかの異常が出ることがあります。

ですから、痛みがひどくなかなか軽減しない場合には病院で画像検査をした方がいいでしょう。


⇒打撲・強打しやすい

妊娠・産後の痛みついて

妊娠中の尾てい骨の痛みの原因は二つあります。

・女性ホルモン(卵胞ホルモン=卵胞ホルモン)の影響
リラキシンンというホルモンが3ヶ月以降になると分泌されるようになります。
これは、出産時に赤ちゃんが骨盤を通りやすいようにするために起こる現象なんですね。
リラキシンン分泌は骨盤の靱帯を緩ませる作用があり、この為に骨盤や尾てい骨に痛みが出ます。

・坐骨神経痛
胎児が成長してくると、子宮が大きくなって骨盤や腰椎を圧迫します。
これが原因で筋肉が硬くなり、坐骨神経痛が出るようになります。


⇒妊娠・産後の痛みついて

痛い場合の対処法

妊娠中の尾てい骨の痛みは、女性ホルモンの影響もしくは胎児の成長による圧迫が原因です。

妊娠初期であれば、トコちゃんベルトなどで骨盤を固定させてあげましょう。
または四つん這いで背中をそらしたり丸めたりといった動作を行うようにしてみてください。
少しは痛みが和らぐかもしれません。

※我慢できない痛みであればかかりつけの医師に相談するようにしてください。


⇒痛い場合の対処法

骨折の治療法と治癒期間

尾てい骨骨折の治療法は特にありません。
骨折をしていても、湿布や消炎鎮痛剤の内服くらいしか治療法はないのです。
尾てい骨の骨折は「安静」あるのみです。

※骨折の状況によっては、手術を行うことがあります。

では、辛い毎日から解放される、つまり治癒するにはどのくらいの期間がかかるのでしょうか?


⇒骨折の治療法と治癒期間

痛みが続く場合は?

◆尾てい骨の骨折
スノーボードや交通事故、しりもちをついたなどが原因となって、尾てい骨を骨折してしまうことがあります。
かなり痛みが出て、治癒するまでに数ヶ月かかることがあります。

◆尾てい骨痛
骨盤の歪みや腫瘍など、様々な原因で尾てい骨に焼けるような痛みが出ます。
原因に沿った治療法を行うことになりますから、まずは病院で検査をしてください。

◆尾骨神経痛
腰下肢神経痛のひとつに尾骨神経痛があります。
癌や糖尿病、膠原病などが原因で発症している場合があります。
この場合もまずは病院を受診してください。

◆妊娠中の尾てい骨の痛み
妊娠中の尾てい骨の痛みは、女性ホルモン(卵胞ホルモン)または
胎児が大きくなることで腰椎が圧迫されることが原因です。
この場合は、出産を終えると痛みは引きますから心配しないでくださいね。

痕跡器官である尾てい骨がもたらす様々な症状はかなり辛いものがあるようです。

骨折やひびでは特に治療法がないのですが、
原因を知らないままではストレスや心配が溜まりますから、
とにかく病院で診断を受けるようにしてください。


⇒痛みが続く場合は?

尾てい骨が出ているけど大丈夫?

尾てい骨が長い、出ているなど、尾てい骨に関する悩みはWEB上でかなり見られます。
骨を削る手術があるそうなのですが、「受けた」という方が見られないのも事実です。

前述したように、尾てい骨が長い妊婦さんでも、
尾てい骨を削るのではなく帝王切開という選択をするということなので、
尾てい骨を削る手術は一般的ではないのだと思います。

尾骨(尾てい骨)は、痕跡器官であるとは言え交感神経や副交感神経が通っている部位です。

気になるからとご自身でいじったりせず、
痛みなどの困った症状が出ているのであれば整形外科を受診して医師に相談するようにしましょう。

もし必要があれば、医師の方から手術を含めて何らかの対策を提案してくれると思います。

自己判断が一番危険ですよ。
困った時は専門家(医師)に相談するようにしましょう。


⇒尾てい骨が出ているけど大丈夫?

打撲していないのに痛いのはなぜ?

【尾てい骨痛】
腫瘍や分娩が原因で尾てい骨に痛みが出ることがあります。

・症状
歩行時、椅子に座った時、排便している時などに焼けるような強い痛みが出ます。

尾てい骨に痛みが出て、整体院などを受診すると尾骨の歪みが原因だと言われます。
しかし、腫瘍など整体院では分からない病気が原因で痛みが出ているケースがありますから、
まずは病院を受診するようにしてください。


⇒打撲していないのに痛いのはなぜ?



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