妊娠・産後の痛みついて





妊娠中、産後どちらにも尾てい骨の痛みが伴います。

さて、尾てい骨と言えば痕跡器官(退化器官)です。
はるか昔、ヒトがヒトでない頃に、おしりにくっついていた
「しっぽ」の名残がもたらす尾てい骨の痛みは
なぜ起きてしまうんでしょうか?



妊娠中の尾てい骨の痛み

妊娠中の尾てい骨の痛みの原因は二つあります。

・女性ホルモン(卵胞ホルモン=卵胞ホルモン)の影響
リラキシンンというホルモンが3ヶ月以降になると分泌されるようになります。
これは、出産時に赤ちゃんが骨盤を通りやすいようにするために起こる現象なんですね。
リラキシンン分泌は骨盤の靱帯を緩ませる作用があり、この為に骨盤や尾てい骨に痛みが出ます。

・坐骨神経痛
胎児が成長してくると、子宮が大きくなって骨盤や腰椎を圧迫します。
これが原因で筋肉が硬くなり、坐骨神経痛が出るようになります。

産後の尾てい骨の痛み

内側に向かって尾てい骨は湾曲しているのが正常な状態です。
しかし、出産時には、赤ちゃんが産道を通りやすいように尾てい骨が後ろに反り返るのです。

この時のたわんだ状態が原因で、出産後に尾てい骨に痛みが出ます。
しかし安静にしていれば、尾てい骨の痛みは軽快していきます。

妊娠中、産後の尾てい骨の痛みは、病気が原因で出るのではないので安心してください。



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